この講座では「講師資格取得コース」と連動したバランスの良い標準カリキュラムも準備しております。
優雅なイタリック体、エレガントなカッパープレート体、中世の写本文字ゴシック体の三書体の他、文字を生かす花模様など様々なテクニックもカリキュラムに入っています。
資格取得にリンクした標準カリキュラムで受講していただいても良いですし、2.5時間を6名様でレッスンができる内容でしたらカード作り、ウェルカムボード作りなどご希望に合わせた個別カリキュラムを組むこともいたします。
なおこのレッスンコースでは素材は練習帳、作品用紙を使ったものとします。アクリル、ガラス、金属、ウッド、ミラー、磁器など特殊な素材に書く勉強をしたい方は、このコースで文字をレッスンしたのち、仕上げはマンツーマンで学べるフリーレッスンコースをご受講いただきます。
不明な点はどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
当講座の目的は生活にカリグラフィーを生かすことですが、自分でも見たくなってしまうような美しい文字で書かれた作品作りを目指します。
伝統の書体(トラディショナルカリグラフィー)からモダンなカリグラフィーによる文字表現法までを学ぶためのテキストが準備されています。
※このページ下に当教室でレッスンする一番古いカリグラフィーの書体からご案内していますので、ご覧になってみてください。
・文字を生かす伝統的なイルミネーション(彩色技法)
ギルディング、フィリグリー、セルティックノッツなど
・モダンなイルミネーション
専用ぺンや平筆で描く花、線描き+水彩絵の具を使ったオリジナル花模様、パステルなど様々な道具を使った文字を生かすテクニック
・ハンドエンボッシング
最低限、明度、彩度、色相についての理論は理解していただきますが、実際に絵の具、インクなどを使っての実技中心のレッスンとなります。
デザインに関しては当教室ではあまり作りこみすぎた人工的なものはしておりません。文字にあったレイアウト、手書き文字の美しさが生きる余白の取り方などを勉強しております。
1〜3項に上記したレッスンはもちろん生活を彩る作品を作るためのものです。どのような作品が作れるのかご案内いたします。
・季節のカード作り
四季折々に書く季節のカードを現在練習中の書体でレッスンいたします。
カラーインクや絵の具の使い方もレッスンいたします。
・ウェルカムボード
ご家庭の玄関、ウェディング会場、お店などにウェルカムメッセージでお客様をお出迎えすることができます。
・ウェディングアイテム
インビテーションカード、席札、ネームカード、ウェルカムフレーム、メニュー、など、ウェディングを彩る小物のレッスンもお受けいたします。
・カレンダー
・ロゴデザイン
名刺、ウェデイングのペーパーアイテムに。
・封筒デザイン
カッパープレート体やイタリック体の小さな文字を勉強したら、封筒をオシャレにデザインする方法など実践してみましょう。もちろんワックスシールをあしらうこともレッスンできます。
・お好きな詩や言葉を書き額装した作品
いずれも美しい文字が書けてこそ作品も光るものです。まずは、お好きな書体からレッスンを始められることをお勧めします。
新型コロナウィルス収束(1〜2年)までのレッスンは以下のようになります。
入会金
無料
受講料
●名古屋スタジオ
月2回以上
¥2、200×レッスン回数
月1回
¥2、750
●岡崎教室
月2回のみ
¥4、400
教材費
ご希望のレッスン内容によって異なりますので、お問い合わせくださいませ。
受講料の納入方法
・受講日時を予約し、当日お支払いいただきます。
・月数回受講される場合、2回目以降は当月内にお振替が可能です。
緊急事態宣言が発令された場合は次回まで繰越ができます。
・お休み、振替はレッスン日の当日8:00までに、ご入会時にご案内する連絡先までお知らせください。
・文化センター教室は異なります。直接お問い合わせください。
当教室で勉強していただける代表的な書体や彩色文字などをを歴史の古いものからご紹介いたします。
多くの生徒様はイタリック体またはカッパープレート体から始められますが、ご希望に合わせてレッスンを始めていただけます。
画像は著作権などがありますので、「生活を彩るカリグラフィー」作品や、お教室でお渡しする当教室オリジナルテキストの一部でご紹介いたします。
むしろみじかに感じていただけるのではないでしょうか。
メインテキストは主に小田原真喜子先生が書かれたものを使用させていただいております。
ローマンキャピタル体
2、000年以上前の古代ローマ碑文文字です。
当時は石に先が平らな筆で文字を書きノミで彫り、バーントシェンナ(赤茶色の塗具)で彩色しました。
ラスティック体
2,000年以上前の古代ローマの書物体です。碑文文字としても残っているものもあります。
ラテンアンシャル体
キリスト教が東ローマ帝国で公認されると同時期に4~8Cくらいにラテン地方で書かれた書体です。
ここでは冒頭の文字(ヴァーサル体)に金箔を施してありますが、このように金箔で彩色された文字が多く見られるのはカロリン朝の写本からになります。
アーティフィシャルアンシャル体
6~7Cごろから見られる後期のアンシャル体で、技巧的で洗練された形です。
ローマンハーフアンシャル体
アンシャル体と同時期の4~8Cに書かれました。小文字のもとになった書体で、カロリンミナスキュールへと発展します。
カロリンミナスキュール体
9~10Cにフランク王国で作られました。ローマンハーフアンシャル体がもとになっています。
ヴァーサル体
複数のストロークで文字を描き、金箔や絵の具で彩色されました。
下の作品は当教室の伝統的な彩色技法のテキストを数点作ってくださっている吉田多恵子先生の作品の一部を抜粋させていただいたものです。
ゴシック体
中世に書かれた書体で、地域、時代によって様々な様式があります。同じ地域でも教会ごとに伝統的な書体がありました。
フラクトゥア体
中世も半ば以降になりますと、格の高い正書体と日常の手書き文字の中間に位置する書体が見られるようになります。イギリスではバスタード、フランスではバタルドゥ、ドイツではフラクトゥアが発達しました。
スモールローマンレター(ヒューマニスト体)
15Cはじめのイタリアルネッサンス初期にカロリン・ミナスキュールをお手本に作られました。
最後の正書体で、書物は活版印刷にとって変わります。
イタリック体
15世紀にイタリアでヒューマニスト体から発展し、書かれるようになりました。
カッパープレート体
18世紀に産業革命とともにイギリスで発展した書体です。
現代の筆記体の元になった文字でもあります。
ゴシサイズドイタリック体
20世紀初頭にエドワード・ジョンストンが考案した書体です。ジョンストンズイタリックとも呼ばれています。
ゴシック体様式美のあるイタリック体です。
ポインテッドペンヴァリエーション
Mike Kesceg氏による書体を小田原真喜子先生がアレンジしたテキストでイタリック体・アンシャル体・ブラックレターの三書体を学べます。
カッパープレート体モダンスタイル
一般的にはモダンカリグラフィーと呼ばれています。具体的にはカッパープレート体をモダンに崩したスタイルを指します。
ナチュラル、エレガント、キュート、ロマンティックetc様々な表現が可能です。
しかし書き手の個性が出るのがカリグラフィー。このスタイルに限らず現代カリグラフィーの大きな魅力だと思います。
オリジナルテキストを用います。
カッパープレート体フローリッシュ
華やかなラインで文字を装飾するレッスンコースです。
カッパープレート体を履修された方が対象になります。
オリジナルテキストを用います。当教室では下書きをせずに手なりに描く方法をとっています。その方が自然なラインが出るのです。もちろん鉛筆で下書きをしても構いません。その違いをご自身で感じてみてはいかがでしょう。
書き方は呼吸のリズムで上腕部を使い大きくゆったりとした楕円形のストロークが基本になります。