4月、5月が新型コロナウィルスによる自粛期間となりましたので、6月のおすすめレッスンもラテンアンシャル体といたします。
さて、ローマンキャピタル体の後、書体のレッスンが後回しになっておりました。歴史的にはローマンキャピタル体と同時期に古代ローマで書かれたラスティック体にしても良いのですが、まだアンシャル体を勉強していない生徒様が多く、初めての方も履修済みの方も復習として勉強してみましょう。
アンシャル体は4世紀末にキリスト教が公認され書かれた書体です。
コンスタンティヌス帝がビザンチンに東ローマ帝国を建てました。東ローマ帝国の公用語はギリシャ語でしたのでまずはギリシャ語によるアンシャル体グリークアンシャルができました。
当教室ではラテン地方で発達したラテンアンシャル体を学んでいただきます。
上の作品にはギルディングを施してありますが、金箔が施されたアンシャル体は現存していないと思われます。
21世紀の今ですし、少し華やかさを取り入れてみましたが、文字の性格上過剰な装飾模様は似合いません。
あくまでもシンプルに。